エージェントなどからカナダの口座が必要と聞いて、「どの銀行がいいんだろう?」や「どうやって口座を開設するんだろう?」という疑問が湧いてくると思います。
僕は2023年9月から1年間カナダのトロントでコープ留学をしており、CIBCで実際に銀行口座の開設をしました。
なので、カナダで銀行口座の開設を考えている方が抱きやすい疑問や躓きやすいところに関してはある程度わかると思っています。
そこで、この記事では「そもそも自分にはカナダの銀行口座が必要?」というところから、比較するべき点・口座開設時に必要なもの・カナダ5大銀行それぞれの特徴/プランを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、銀行口座開設に必要な知識が手に入り、あなたに合った銀行/プランを選ぶことができます。
※この記事では日本の普通口座に当たるChequing Accountについて説明しています。
自分はカナダの銀行口座が必要?
カナダで働くことを考えている人は、カナダの口座が必ず必要になってきます。
なぜなら、基本的に給料はカナダの口座に支払われるからです。
小切手で支払われる場合もありますが、その場合もカナダの口座があると各銀行のアプリで簡単に給料を受け取ることができます。
カナダの口座があることの主なメリットは…
- 給料の受け取り
- タックスリターンの受け取り
- e-transferの利用
また、カナダではe-transferというカナダの銀行間でのオンライン送金システムがあります。
家賃の支払いなどに使われるため、働かない場合でも必要になる可能性があります。
支払いだけでなく、割り勘などの際の送金・受け取りにもよく使うためあると便利ですよ。
どんなところを比較すればいいの?

コープ留学の方
コープ留学の方の場合、学生用の口座を作ることができます。
主な特典としては、月額の口座維持費が無料になることです。
(カナダでは、基本的に口座を持っているだけで維持費がかかります)
結論から言うと、学生用口座だけを比べた場合、下で紹介する5つの銀行の基本サービスにほとんど違いはありません。
それに、カナダでは残高チェックや送金、支払いなどほとんどの作業が簡単にオンラインで完結してしまうので、銀行が近くなくてもさほど困りません。
その上で、いくつか比較するべき点を紹介したいと思います。
- キャンペーンの有無
(キャンペーンで得られる特典や友達紹介の金額で選ぶのもいいと思います) - 日本語サービスの有無
(英語力に不安がある方) - 銀行までの距離
(現金を頻繁に使う予定がある方のみ)
ワーホリの方
ワーホリの方の場合は、学生のものとは違い各銀行によって少しサービスに違いが出てきます。
(永住を目指している方は、クレジットカードの特典も追加で確認することをオススメします)
基本的には、「口座維持費+カード手数料」が口座を持つ上での主な出費になります。
各銀行は、「口座維持費が高い代わりに、カード手数料が無料」や「口座維持費が安い代わりにカード手数料無料に回数制限がある」などさまざまなプランを用意しています。
なので、自分がどれくらいカードを利用するかなど大体でいいので把握しておくと、「口座維持費+カード手数料」でどこが1番お得か比較しやすくなると思います。
- 口座維持費
- 手数料とサービス
- 銀行までの距離
(現金を頻繁に使う予定がある方のみ) - キャンペーンの有無
(現金や金券、Apple製品などがもらえる場合があります) - 日本語サービスの有無
(英語力に不安がある方)
銀行口座開設時に必要なもの

- パスポート
- 電話番号・メールアドレス
- ビザ
- カナダの住所
- 学校に通っていることを証明できる書類(学生の方)
入学許可証など入学・卒業時期が明記されているものが好ましい - SINナンバー
おすすめ銀行5選
RBC
RBCの特徴は、Value Programです。
他行は残高に応じて口座維持費が無料になるのに対し、RBCではこのプログラムによって口座維持費を減らすことができます。
ただし、留学生やワーホリの方が簡単にクリアできる条件ではないです。
※Value Programとは?
クレジットカードの作成、投資用口座の開設、住宅ローンなど条件をクリアするごとに、口座維持費が割引されていく仕組みです。
また、口座開設によって得られる景品も豪華なことが多いのが特徴です。
全ての手数料が無料なため、留学生用口座のサービスは一番充実しています。
手数料一覧
留学生用口座 | Day to Day | Signiture | |
口座維持費 | 無料 | $4 | $16.95 |
カード手数料 | 無料 | 12回まで無料 12回以降は$1.25 | 無料 |
他行のATM手数料 | 無料 | $2 | 3回まで無料 それ以降は$2 |
E-transfer手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
詳細はRBC公式サイトをご覧ください
CIBC
CIBCは、25歳以下であれば学生でなくても学生プランと同じサービスを受けることができるため、25歳以下のワーホリの方にオススメです!
口座維持費の割引制度が少し独特で、簡単に言えば使わなければ使わないほどお得な制度になっています。
※口座維持費について
CIBCでは、残高が$4,000以上の場合は無条件で口座維持費が$0になります。
また、残高が$4000以上ない場合は、カードの使用回数によって口座維持費が変化します。
(カードの使用には、現金引き出しやe-transferなど全て含まれます)
12回以下 | $6.95 |
12回以上 | 1回ごとに$1.25追加 最大 $16.95 (例)15回使用時は$10.7 |
手数料一覧
学生 or 25歳以下 | 普通の口座 | |
口座維持費 | 無料 | ※$0から$16.95 |
カード手数料 | 無料 | 無料 |
他行のATM手数料 | 1回まで無料 それ以降は$2 | 1回まで無料 それ以降は$2 |
E-transfer手数料 | 無料 | 無料 |
詳細はCIBC公式サイトから
TD Bank
TD Bankを通して日々の支払いを行う方予定の方はTD BankのUnlimitedがオススメです。
支払いの手数料が無制限で無料なプランの中で、一番サービスが充実しています。
ただ、留学生用のプランに、他行のATM手数料の無料分がないのは残念なところですね。
手数料一覧
留学生用口座 | TD Minimum | TD Every Day | Unlimited | |
口座維持費 | 無料 | $3.95 | $10.95 or $0 (残高$3,000以上) | $16.95 or $0 (残高$4,000以上) |
カード手数料 | 無料 | 12回まで無料 以降は$1.25 | 25回まで無料 以降は$1.25 | 無料 |
他行のATM手数料 | $2 | $2 | $2 | 無料 |
E-transfer手数料 | 無料 | $0.5($100以下) $1($100以上) | 無料 | 無料 |
詳細はTD Bank公式サイトから
BMO
他行のATM手数料無料が1回あるので、現金をあまり使わない留学生にオススメです。
他のプランの関しては、口座維持費が若干高くサービスもあまりパッとしないため、他でいいかなという感じです。
手数料一覧
留学生用口座 | Practical | Plus | Performance | |
口座維持費 | 無料 | $4 | $11.95 or $0 (残高$3,000以上) | $17.95 or $0 (残高$4,000以上) |
カード手数料 | 無料 | 12回まで無料 以降は$1.25 | 25回まで無料 以降は$1.25 | 無料 |
他行のATM手数料 | 1回まで無料 それ以降は$2 | $2 | $2 | 1回まで無料 それ以降は$2 |
E-transfer手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
詳細はBMO公式サイトから
Scotiabank
Scotiabankは、支払いをあまり行わない人に一番おすすめの銀行です!
自分の使用頻度に応じたプランを選べますし、もし無料分を超過したとしても手数料は他行の約半分となっています。
手数料一覧
留学生用口座 | Basic | Basic Plus | Preferred | |
口座維持費 | 無料 | $3.95 | $11.95 (残高$3,000以上で無料) | $16.95 (残高$4,000以上で無料) |
カード手数料 | 無料 | 12回まで無料 以降は$0.65 | 25回まで無料 以降は$0.65 | 無料 |
他行のATM手数料 | $2 | $2 | $2 | 1回まで無料 以降は$2 |
E-transfer手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
詳細はScotiabank公式サイトから
口座開設が終わったら…
口座の解約方法を確認しておこう!
日本とは違い口座維持費がかかってしまうため、留学生やワーホリの方は帰国時に口座を解約する必要があります。
ほとんど全ての銀行が、オンラインでの解約を受け付けていないため、帰国前に実際に銀行を訪れて解約をする必要があります。(RBCとTD Bankのみ残高が$0の場合のみ受け付けています)
僕が解約した際は、書類の確認とカードの返却などで5〜10分程度で完了しました。
Wiseでお得に送金しよう!
現地口座をメインに使用していく場合、現地の口座に送金する必要があります。
日本の銀行から直接送金することも可能ですが、Wiseを使って送金することで送金の際の手数料を抑え、各銀行の割り増しの外貨レートで変換されるのを防ぐことができます。
また、帰国時現地の口座のお金を日本の口座にお得に送金する際にも使えます!
まだアカウントがない方や送金のやり方がわからない方は、こちらの解説記事をご覧ください!
このブログでは、他にもカナダ留学やトロントに関する情報を発信しています。
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